定番の品から、作りやすい簡単レシピまで。おせち料理をまとめてみました。



おせちとは、年の初めに神様にお供えしたごちそうを下げて、五穀豊穣や子孫繁栄を願って食べるものです。
昔は特にお正月に食事を作らなくてもよいように、酢の物や味の濃い保存性の高いものを中心に詰め合わせていました。

いまは時代が移り変わり、元旦でも食材が手に入り、外食もできて当然の暮らしとなりましたので、
特に保存のきくもの、ということにこだわらず、時間の許す限りで、ご家庭それぞれに毎年決まって作るおせち料理を
1~2品でも定番にされると良いと思います。

白ごはん.comで紹介しているレシピも、おせちに詰め合わせることのできるものがたくさんあります。
豪華なアワビの酒蒸し、車えびの煮物などにはじまり、基本の田作りや煮物など、順々にまとめていこうと思います。
ひとつでもふたつでも、ご家庭でおせちのために作るお手伝いになれば幸いです。

おせち料理のレシピ集 | おせちの盛り付け・あしらいなど



『おせち料理のレシピ集』


海老煮物写真
◆ 車えびの煮物のレシピ ◆
  豪華さ・お祝いらしさ ★★★★★ 作りやすさ ★★★☆☆
えびは腰が曲がるまで末長く、という長寿を表す、おせちには欠かせない食材です。
手に入れることができれば、活けの車えびが最高です。活けが手に入らない場合は、身に透明感があり、頭が落ちかかっていないものが新鮮。
鰹だしを使って、上品な味に仕上げるレシピです。30日か31日に下ゆでだけしておき、31日にだしで味をつけるとよいです。


田作り写真
◆ 田作りのレシピ ◆
   豪華さ・お祝いらしさ ★★★★☆ 作りやすさ ★★★★★
古くに片口いわしが米作りの肥料に使われたことから豊年豊作を祈願する食材です。
作り方はいたって簡単。ごまめをしっかり炒ってぱりぱりにすると美味しく仕上がります。
田作りは日持ちするので、1週間前くらいでも、時間のあるときに作れるのも便利なおせち料理です。


アワビ酒蒸し写真
◆ アワビの酒蒸しのレシピ ◆
  豪華さ・お祝いらしさ ★★★★★ 作りやすさ ★★★★☆
アワビに酒を振って、昆布があれば昆布ではさんで2~3時間蒸すだけで完成なので、蒸し器さえあれば非常に作りやすいです。
古来アワビは100年生きると考えられていたため、長寿の象徴として祝いの席によく用いられます。
日本酒、焼酎などにもってこいのお正月の酒の肴。作るのは30日か、31日で。


筑前煮写真
◆ 筑前煮のレシピ ◆
  豪華さ・お祝いらしさ ★★☆☆☆ 作りやすさ ★★★★☆
おせちは、素材別に煮物を作て味を“煮含める”煮物が多いですが、もちろん筑前煮のようなまとめて作る煮物でもよいです。
(素材別にするのは、時間がかかるものの、その方が素材別の味・色に合わせて調味をすることができるから)
筑前煮をおせち用に料理する場合は、具材の大きさを切りそろえる、飾り切りをする、などの工夫ができれば最高です。
作るのは、30日か31日で。


蓮根煮物写真
◆ 蓮根の煮物のレシピ ◆
  豪華さ・お祝いらしさ ★★★☆☆ 作りやすさ ★★★★☆
穴のあいた蓮根は“見通しがきく”という意味合いで縁起物として、おせちによく使われます。
蓮根はかつおだしを少し濃いめにとって、醤油をきかせて煮物に仕上げます。作るのは30日か、31日で。


京人参煮物写真
◆ 京人参の煮物のレシピ ◆
  豪華さ・お祝いらしさ ★★★★☆ 作りやすさ ★★★★☆
京人参の濃い色合いの朱色が、祝いの紅白の色合いにぴったりなので、おせちには普通の人参よりも京人参がよく使われます。
人参の煮物は少し甘めに味付けをして、きれいな色が残るように仕上げます。作るのは30日か、31日で。


長芋煮物写真
◆ 長芋の煮物のレシピ ◆
  豪華さ・お祝いらしさ ★★★☆☆ 作りやすさ ★★★★☆
長芋は実は煮物にするととてもホクホクして美味しい野菜。おせちのお重に詰めることを考えると、
大きさが切りそろえやすい長芋の方が、里芋よりも簡単です。作るのは30日か、31日で。


椎茸写真
◆ 椎茸の旨煮のレシピ ◆
  豪華さ・お祝いらしさ ★★☆☆☆ 作りやすさ ★★★★★
おせちの煮物をいくつか用意できるなら、椎茸の煮物を入れると、色合い的に全体が引き締まります。
レシピはかんぴょう入りですが、椎茸だけでももちろんOKです。
冷凍保存ができるので、12月に入ったら時間のある時に作ると便利です。


鯖寿司写真
◆ さば寿司のレシピ ◆
  豪華さ・お祝いらしさ ★★★★☆ 作りやすさ ★★☆☆☆
さば寿司はおせちのお重にも詰めやすく、酒の肴にもなるので、料理屋のおせちなどにはいっていたりします。
酢飯がかたくなると美味しくなくなるので、30日に鯖を〆て、31日に酢飯を作り、鯖寿司まで仕上げるとよいです。


鰆の西京焼き写真
◆ さわらの西京焼きのレシピ ◆
  豪華さ・お祝いらしさ ★★★★☆ 作りやすさ ★★☆☆☆
冷めても美味しい西京焼きは、おせちにはぴったりなので、料理屋のお重などには必ずといっていいほど入っています。
鰆(さわら)ではなく、まながつおでもOKです。漬け込む時間があるので、30日に漬け込み、31日に焼くとよいです。


なまこおろし和え写真
◆ なまこのおろし和えのレシピ ◆
  豪華さ・お祝いらしさ ★★★☆☆ 作りやすさ ★★☆☆☆
料理屋のおせちには、黄柚子の中身をくりぬいて、柚子釜の中に入れたりします。
大根おろしで和えなくても美味しいのですが、柚子の香りだけは添えたいものです。


こんにゃくおかか和え写真
◆ こんにゃくおかか和えのレシピ ◆
  豪華さ・お祝いらしさ ★☆☆☆☆ 作りやすさ ★★★★★
冒頭の写真では、こんにゃくのおかか和えのレシピから、おかかだけを入れずに仕上げたものを入れました。
おせちに入れる場合は、家庭的な料理だからこそ、大きさを均一にそろえることがとても大切です。作るのは29日以降で。


金柑の甘露煮写真
◆ 金柑の甘露煮のレシピ ◆
  豪華さ・お祝いらしさ ★★★☆☆ 作りやすさ ★★★★☆
料理屋のおせちには、箸休めとして、金柑の甘露煮が入っていることがあります。
色合い的にも、形的にもとてもかわいらしく、おせちにぜひ入れたい一品です。作るのは1週間前くらいからでもOKです。




『おせち料理の盛り付けやあしらいなど』


 


◆ おせちの盛り付け・あしらいに関して ◆

おせちのお重に盛り付けるポイントをいくつかまとめてみます。

① 料理は必ず冷めてから盛り付ける
お重に一度入れると、食べる直前に温めて…、ということができなくなります。
ですので、お重に入れるときは冷めたものを入れるのが鉄則です。
また、詰めた後は暖房のきいた部屋での保存は避け、涼しい場所で保管します。
※傷みやすいものが入っている場合は、冷蔵庫保存で。

② 隣り合う料理の色合いは、正反対のものを盛り付ける
おせちは見た目の華やかさが重要です。白っぽい色と赤い色などの濃い色合いのおかずがあれば、
白と白を隣同士にはせず、白、赤、白、赤といったように、色合いに強弱をつけて盛り付けると
美味しそうに盛り付けることがでます。
※盛り付けるときは、必ず汁気をしっかり切ってから盛り付けることも大切です。

③ 盛り付けやすいのは『段詰め』か『田の字』
上の写真左は、お重を横に区切って、1段ごとに1品~3品くらいのおかずを盛り付ける『段詰め』という方法。
右の写真は、お重を十字に四つに区切って、その中におかずをそれぞれ盛り付ける『田の字』という盛り付け方法。
盛り付ける前に、どのように盛り付けるかをしっかり決めてから取りかかるときれいに仕上がります。
※お重に詰める料理は本来3,5,7などの奇数にするのが決まりですが、バランスが取れない場合はそこまで気にせず、
数が目立ちやすいおかずなどを奇数にするなどでもよいと思います。

④ お正月らしいあしらいを添えると彩りが豊かに
写真右は、“裏白”という鏡餅などにも使われるあしらいをお重の底に敷きました。
そういったお正月らしいあしらいを少しでも加えると、彩りが豊かになって、料理を引き立てることができます。
例えば、「難を転じる」という語呂合わせで縁起のよいとされる“南天”を添えたり、
門松にも使われる松の葉を使ったり、つくばねと呼ばれる羽子板の羽の形をした植物を添えたり…。




【 おかず 】